成果につながる取り組み方〈問題演習をすることの本当の意味〉
茨木高校 合格木村 心春さん

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堀川先生 冬期講習に期待する成果は人それぞれあると思いますが、短期間でその成果を実現させるのは意外と難しいと感じている人が多いようです。木村さんは、どのような目的で冬期講習を受講し、その実現のためにどのような取り組みをしていたのですか。

木村さん 私は定期テストでは高得点を取れていたのですが、3年生の冬になって、入試問題に対応できる力が十分ではないと気づきました。だからと言って3年分全てを総復習する時間もないし、効果的でもないと思い、実戦レベルの問題演習に時間を使うことにしました。

堀川先生 入試問題に対応する力をつけるために、実戦レベルの問題演習をするという点についてはたいへん重要な要素があります。詳しく教えてください。

木村さん はい。入試問題は、それまでの中学校の定期テストと無関係ではないけれど、それだけでは通用しません。とすれば、入試で問われているのは、「基礎知識を深く理解し、それを元に発展させる力があるか」ということだと思います。 逆に言うと、入試レベルの発展問題が解けるレベルまで、基礎知識を深く理解していなければならないということです。ですから問題演習をする際には、基礎知識そのものの理解と活用のしかたに重点を置いた学習をしました。

堀川先生 なるほど。難しい問題を難しいものとして取り扱っているといつまでも解決できないですからね。比較的短い冬期講習期間であっても、木村さんのように意図をもって演習に取り組むことでかなり効率の良い学習が可能となります。では冬期講習中の取り組みについて、具体的に聞かせてください。

木村さん 塾では少人数ゼミ式の授業なので、クラスの友だちとも同じ視点で取り組み、互いに「どのような切り口で考えるのか」「その結論を導き出すにはどんな選択肢があるのか」といった思考のプロセスを話題にしました。また、レベルの高い人は基礎知識をこんなに深く、本質から理解できているのだと気づくことができたのも大きな刺激になりました。先生との距離も近いので、質問できる機会が多かったです。質問には答えが返ってくるのではなく、考え方や本質理解のヒントが返ってくるので、そこから自分の頭で考え、うまく整理することができました。

堀川先生 入試の過去問や実戦レベルの問題演習を通じて、基礎知識を深く理解し活用するにあたっては「対話による学習」が効果的だったということですね。知識は覚えるのではなく、理解して活用するものであるから対話によって得られるものは多いと思います。このように冬期講習は目的意識をしっかりもって学習することで必ず成果につながるので、木村さんのお話を参考にして皆さんも頑張ってください。