開成に入塾して一番良かったのは、受験勉強を進めていくうえで、「知っている」ではなく、「知っていることを活用して解決する」ことが最も大切だと学べたことです。まずは各単元の基礎を学びながら、必ず入試で出題される形式を意識した演習があり、ただ単に知識さえあれば解けるような問題だけでなく、様々な視点や切り口で問題にアプローチして、自分の持っている知識をいかに活用するのかを毎回の授業で実践していきます。

　そうした取り組みのなかで、先生が説明するだけでなく、とにかく頻繁に生徒に質問を投げかけてくれます。解答へたどり着くためのポイントごとに「どうすれば良いか」のヒントを少しずつくれながら、確認するような投げかけをしてくれます。そして生徒の答えた内容に対して、必ず何が良かったのか、何がいけなかったのか、答えた本人だけでなく聞いている周りの人たちも理解できるように進めてくれます。

　それによって、自分の目の前にある課題を乗り越えるためにはどのように考え、取り組んでいけばいいのかを学ぶことができました。こうした「知識を得る」学び方ではなく、「得た知識で解決する」方法を学んだことで、本当の勉強の楽しさを知ることができました。そして、それまでやらなければならない時だけ集中的に詰め込んできた勉強から、継続的に積み重ねながら学んでいくことができるようになりました。

　私の将来の夢は医師になることです。私は高校受験を通して、夢を実現するために必要な方法を学ぶことができたと思っています。得た知識をいかに多くの場面で活用するのか考える姿勢を持ち、同じことの繰り返しに思えることも毎回違った発見を探して取り組んでいくことで、より多くの課題を解決できることを知りました。開成で身につけたこの力を使って、将来の夢を実現したいと思います。