「勉強をがんばる、今より良くするための努力をする」だけでは足りないことを知った
岸和田高校 合格牧野 笑子さん

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 中学1年生の期末テスト結果に満足できずに入塾した当時の自分に、少し成長できた今の自分から、「ともに学ぶすばらしい仲間と過ごせたことはほんとうに貴重だったよ」と報告したいです。

 少人数ゼミ式指導だったので、先生と生徒だけでなく、生徒どうしも距離が近く、一人ひとりが主体的で、深い関わり合いをもつことができました。単に仲がよいというだけではなく、それぞれが自分の頭で考え、疑問に思ったことを素直に表し、深く本質的な理解をするための考え方や勉強法を互いに意見し合い、勉強そのものを楽しむ経験ができました。

 もし、他の人の成績結果を見るだけの刺激を動機づけとしていたら、勉強時間を増やすことはできたかもしれませんが、決して効果的なものにならなかったはずです。また人との差を感じ、課題に直面するばかりだと、きっと勉強そのものを楽しむということはできなかったと思います。

 しかし、開成の仲間との関係では、日頃お互いがどんな勉強しているのか、どのくらい勉強しているのか、そこから点数の差になっている原因がどのような取り組みの差によるのかまで考えることができました。さらに、自分ができない問題に直面したときの気持ちも前向きになれたし、焦らず自らの課題を解決するために努力をすることができたので、それが大きな自信につながりました。

 私の場合、当初「まじめに勉強に取り組めば必ず成果につながる」と考え、「現状より良くしよう、テストで少しでもいい点数をとりたい」という少しあやふやなモチベーションで勉強していました。そうすると、点数の上がり下がりと気持ちが連動してしまうので、明確な目的を持たない現状からの積み上げだけでは、たくさんの時間と労力を費やしてしまいます。こうした気づきを仲間から得ることで、志望校を定め、つねに現状と比較することで合格までに必要な課題を洗い出し、一つひとつ丁寧に克服していきました。

 課題解決のためには、インプットとアウトプットをバランスよくすることで本質から深く理解することに努めました。暗記することや演習を繰り返すだけでは理解にはたどり着かず、解決できません。抽象的なことを学んだら、具体的な演習でアウトプットし、さらに「要するに」と自分の理解を重ねていく勉強法で成果を実感することができました。

 開成で常にその時々で必要な「指針」を示してもらえた先生、一緒に学んだ仲間に感謝しています。