夏休みの有効活用〈積み残しの発見と課題解決〉
三国丘高校 合格竹山 大葵さん

特別対談_大阪_竹山さん_船曵先生3.png

船曵先生 夏休みは、それまでの積み残しを効率よく復習するのに最適な期間だと言われますが、竹山さんはどのように考えていたのですか?

竹山さん ぼくは、中学受験が思ったようにいかず断念した経験があって、中学生になってすぐに高校受験を強く意識した勉強をスタートしました。学校の授業でも開成の授業でも、日頃から積み残しがない学習を意識し、習慣づけようと考えてやってきました。

船曵先生 夏休みにすべてを解決しようと考えていたわけではなかったのですね。

竹山さん はい。復習するといっても、実際積み残したものが何かは、意外とわからないものだと思います。定期テストや模試で、得点できなかった単元自体はわかるのですが、それだけでは、できるできないや、積み残しが何かまでは明確にはならないからです。

船曵先生 積み残しがないように日頃から習慣化するのも、積み残しを夏休みに復習するというのも意外と難しいものですね。竹山さんは積み残しをどのように見つけ、解決していったのですか?

竹山さん 積み残しの有無の判別が難しいということは、裏を返すと、理解定着しているかどうかの判別も難しいということなので、単に単元別にできる、できないを見るのではなく、常にアウトプットすることで自分の理解度を確認することを意識していました。

船曵先生 定期テストや模試以外に常にアウトプットするとは、具体的にどのようにしていたのですか?

竹山さん 開成では、授業と自学習がアウトプットを軸として一体のものになっていました。授業中も先生からの問いかけに答え、自分の理解したことや投げかけた質問に返してもらう。家に帰って自学習するときも、「なぜ」「だから」「ほんとに?」を繰り返し、アウトプットで「わかったつもり」を徹底的に排除していました。

船曵先生 アウトプットの重要性をあらためて知ることができますね。この夏休みに効率のいい学習をしたいと考えている後輩へ、アドバイスをお願いします。

竹山さん 積み残しの中身を知ることは難しいし、ましてや人それぞれ違うので一人でがんばるのは難しいと思います。開成では、少人数でアウトプットまで学ぶことができ、自学習もリンクするので効率のいい勉強ができると思います。夏休みじっくりアウトプットをしながら、積み残しを解消するのがおすすめです。その経験が2学期以降の変化につながるのではないかと思います。