定期テストと入試問題とのギャップを埋める「着眼点」の重要性
岸和田高校 合格武本 篤さん

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 塾に入る前から定期テストでもそれなりに点数がとれていましたが、中3になって受験を意識したとき、入試問題は定期テストのように、習ったことがそのまま問われる簡単なものではないことに気づき、開成教育セミナーに通うことにしました。

 これまで一つの項目や学習内容について、一つの観点しか教わることはなく、答えを出す方法は一つの問題に対して一つしかないと思い込んでいました。でも、開成で一つの問題に複数の観点があることを学びました。少人数ゼミ式指導では、ひとつの問題について生徒が自身の考えを発表していく授業形態なので、それぞれの解き方を見ることができたり、もしわからない問題に当たっても、その場で質問して考え方のヒントをもらったりすることができたので、授業中のやり取りのなかで常に「観点」や「考え方」を学ぶことができました。

 こうした授業を受けるうちに、「発展的な入試問題に対応できる力とは何か」という命題への一つの仮説として「着眼点をもつ」ということを考えました。先に存在する解答を覚えたり、探したりするのではなく、基礎を土台にして自分の着眼点をもって切り口を作り、解法を考えることに努めました。別の考え方を知ることが自分の発想力を豊かにすると分かったので、授業中に他の人の質問や解答を聞くことも有益なものと感じられるようになりました。

 夏期講習では「復習」に重点を置きました。その目的は「思い出す」ために「見直す」ではなく、入試問題を解くために必要な着眼点にリンクできるかどうかという視点で、自分の得意・不得意を選別するためでした。この視点で授業と自学習が一体のものとして夏期講習を進めることができたので、満足のいく成果を得ることができました。