冬休みの学習について〈繰り返すことでより本質に近づく〉
豊多摩高校 合格小笠原 千宥さん

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袖山先生 学校が休みになって学習する時間も増える冬休みに、しっかりとこれまでの学習を見直しておきたいと思っている人は多いと思います。そこで、小笠原さんの場合はどのように取り組んでいたか教えてください。

小笠原さん 私は講習だからといって、何か特別なことをしたという記憶はありません。むしろ、普段から心掛けていることに、より磨きをかけて、少しでも多くのことを吸収しようと取り組んでいました。

袖山先生 講習だからといって特別なことをするのではなく、普段通りのことをより精度を上げて取り組むということですか?

小笠原さん そうです。私が心掛けていたのは「繰り返す」ということでした。特に講習では次の授業までの間隔が短くなるので、繰り返す間隔も短くなり、密度を上げることができます。

袖山先生 なるほど。日頃の心掛けと積み重ねがあるからこそ、講習を活用できるということですね。ではその心掛けていた内容を具体的に教えてください。

小笠原さん 間違えた問題だけでなく、一度で解けた問題でも必ず繰り返すようにしていました。自分が分かったつもりになって、理解できていないところを再確認し、定着を図るという役割もありますが、私が大切だと考えたのは、一つの問題を解くにあたって複数の切り口を得ることです。

 より効果的な解答方法や、より複雑な出題になった際にも使える知識の応用方法や発展的な知識の幅を広げることなど、ひとつの問題を繰り返したり、再度質問をして考え方を整理したりすることでより深く一つの問題から様々なことを得ることができるからです。

 そうすることで初見の問題でもつまずかずに解くために、必要な知識を自分の中から引き出すことができるようになると思っています。

袖山先生 解く手順を身につけるというよりも「なぜそうなるのか」ということを理解することが大切ですよね。そのために、一つの方法ではなく、より良い方法はないか考える習慣をつけることが大切ということですね。

小笠原さん そうです。そして、先生には繰り返すたびに自分のできているところとできていないところを記録して比較し、その違いを見極めて次に取り組むべきところを絞り込むようにアドバイスをもらっていました。そうすることで、前よりも自分が成長していると自覚することもでき、モチベーションのアップにもつながっていました。

 ただ単に同じことを繰り返すという反復を教わるのではなく、一回目と二回目、さらには三回目以降とそれぞれで繰り返す目的を分け、積み上げていくために繰り返す。本当の意味で知識を身につける方法を学ぶことができました。