効果的な春休みの過ごし方〈「基礎」とは簡単な問題という意味ではない〉
彦根東高校 合格村田 圭祐さん

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三好先生 進級の時期が近づき、新しい学年へ向けて心機一転、これからの学習を見直そうという人が多いこの時期ですが、どのようなことを考えて学習に取り組むべきでしょうか。

村田さん 僕は塾での受験勉強を通じて、勉強はただ知識を得るためだけに行うのではなく、その知識をどのように活用すれば、自身の課題や、様々な問題を解決することができるのかを身につけるために行っているのだということを学びました。そのために最も大切なのはそれぞれの単元や項目、現象などについての「基礎知識」を学習していくことだと考えています。

三好先生 「基礎」というと、「簡単なこと」と受け取ってしまうことがありますが、実はそういうことではないと思います。本来の「基礎」について考え方を説明してもらえますか?

村田さん 基礎というのは、単に簡単な問題ということではありません。簡単な問題演習を続けたら応用問題が解けるということは絶対ないと思います。基礎というのは発展させるためのエッセンスなので、覚えるのではなく深く理解しなければならない重要なものだと思います。基礎学習の際に最終的に何につながるのか、どのように活用されるのかを見据えて学習することが大切だと考えています。

三好先生 そのように取り組むことで、どのような効果が現れるのですか。

村田さん 基礎知識を深く本質理解し、それを抽象化し、個々の問題演習で具体化することを意識して勉強しました。それによって、初見の問題も正しく解析し、本質をとらえ、対策を講じるという多彩な思考プロセスを身につけることができました。

三好先生 物事の本質をつかめば、どれだけ発展的で複雑な出題をされても冷静に解決策を導くことができるということですね。

村田さん はい。そして新学期の前にある各講習は基礎を学習するのに最適です。これまで学習してきた各単元の本質をつかむため、どのような知識が他のどの単元とつながっていて、テストでどのように出題され、注意すべきポイントは何なのか、演習を通して定着を図り、活用できていなければなぜできていないのか、何が理解できていないのか見直す機会になります。授業中に扱われる演習や、宿題として提示される課題についてもすべてそのことを意識して取り組める内容になっていて、受験合格だけでなく、その後自分の興味関心を持ったことについて深く学ぶための手段を教わることができると思います。

三好先生 実体験に基づく村田さんのお話には説得力がありますね。春期講習から本格的に勉強をスタートする人は、ぜひ参考にしてください。