成果につながる取り組み方〈材料を整え、やるべきことを判断する〉
新宿高校 合格徳野 有紗さん

特別対談_東京_徳野さん_袖山先生3.png

袖山先生 冬期講習に期待する成果は人それぞれあると思いますが、短期間でその成果を実現させることは意外と難しいと感じている人が多いようです。徳野さんは、目標達成に向けてどのような取り組みをしていたのですか。

徳野さん 冬期講習は特に短期間で集中して行うので、講習前にしっかりと課題を把握しておいて、その課題を克服するためにやるべきことに集中するようにしました。現状を踏まえて目標と比較し、何をどのように克服すれば成績をどこまで伸ばすことができるのか具体的に準備することで充実した講習期間になると思います。

袖山先生 「現状を踏まえて目標と比較し、具体的な準備をする」ということですが、準備するために具体的に必要なことはどんなことですか。

徳野さん まずは現状を把握するためにこれまでの模擬試験や定期テストでできなかった問題やミスしてしまった問題を答案ベースで確認します。大雑把な単元や小問ごとの得点率でみるのではなく、何が足りなくて、できていないのか、どのような問題が自分は不得手なのか確認して、そのために何をやり直すべきなのか確認します。確認するときには必ず塾の先生に相談しました。塾ではこうした「材料から判断する方法」も指導してもらいました。

袖山先生 なるほど。具体的な材料を洗い出し、具体的な対策を講じるということですね。しかし、いざ実行するとなると大変かと思います。その点で工夫したことはありますか。

徳野さん 習熟度によって、授業でカバーできるところと、自分自身が時間をかけてやらなければならないところを分けておいて、時間を有効に活用できるようにします。習熟度の高いところは授業をしっかり聞いて、自学習としては抑える。逆に課題となっている部分については授業でやる前にある程度自分で対策をしておき、改めて授業を聞く。そして何がわかっていなかったのか、どこまでできていなくてどこからができているのかを把握しなおします。そして、授業後は宿題だけでなく、あらためてやり直しをするという形をとっていました。ここでも塾の先生から、私の解答を直接見て、やり直す際の注意点や実際に取り組む問題までアドバイスしてもらえたのも大きかったです。

袖山先生 限りのある時間をいかに有効活用するか、取捨選択するために一つひとつの問題を深く掘り下げて、そこから次につながる材料を見つけ出すというくり返しなのですね。

徳野さん 開成で勉強していく中で、自分一人では気づくことができない「次に何をすればよいのか」を見つけるための材料とそこから次にすべきことを考える方法を教わることができました。うまくいかない時にどうすればよいかがわかっていれば思い切ってチャレンジできると思います。これからもたくさんの失敗をするかもしれません。でもその失敗から学んでその先にある夢を実現できる術を学んだので、そのことを活かしてこれからも進んでいきたいと思います。