『自分の考えを持つ』ことで、正しく理解する、正しく伝えることができる
膳所高校 合格石山 愛莉さん

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 学習を進めていくうえで私が最も大切にしていたのは、「自分の考えを持つ」ということです。

 学校の授業でも塾の授業でも、きちんと真面目に受けていれば一問一答式の単純な知識を身につけることは容易にできます。しかしこれは「覚えた」だけで、本当の意味で「理解した」ことにはならず、ましてや自分で使いこなすレベルには到達できていません。発展的な問題を演習しながら、身につけた知識の一つひとつがどのようにつながっていて、どのように活用されているのか意識することで「できる」レベルにまで達することができます。開成では授業中でも、授業外でもわからない問題があった時、先生に質問をすると必ず「何が分からない?」と問い返され、自己分析することを促してくれました。正しい解法を単に与えられるのではなく、自分の考えと比較することで具体的にどの部分が足りないのか、どの部分を修正すべきなのかがわかりやすくなり、自分の中でしっかりと定着や理解が実感できるようになります。

 さらに、開成の授業では演習した内容について説明、表現する機会があり、自分の考えやその考えを元に導いた結論までの道筋を的確に相手に伝える力を身につける訓練ができました。わからない問題を先生に質問する際もそうですし、授業中に発問され、答えるときにも、一つの問題に対してどのように知識を活用し、どのような流れにして伝えればよいのかその道筋を教わったので、入試のころまでにはかなり表現力や記述力も身についたと実感することができました。

 こうした姿勢は勉強だけでなく、どんなことでも課題に直面した時に「問題を解決する」ために必要な考え方だと思います。開成での受験勉強でこうした「姿勢」を学ぶことができて、合格だけでなく将来に活きる力を身につけることができました。