夏休みの有効活用〈成果実現には主体的学習が必要〉
膳所高校 合格石山 愛莉さん

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原田先生 夏休みを効果的に活用して2学期からの成果につなげたいと思っている人は多いのですが、実際に成果を実現できる生徒は意外と少ないようです。石山さんに成果実現のための秘訣を聞きたいと思います。通塾時にどのようなことを大切にしていましたか?

石山さん 小6のときに体験授業を受けて、開成なら3年間頑張れそうだと思って入塾しました。生徒が自然の流れで「どうしてそうなるの?」と疑問をもつことができ、先生が適切な解答をしてくれるという、生徒が勉強の仕方を自然と身につけるために、先生が一緒になって授業を進めてくれることが伝わってきたのです。

原田先生 開成の少人数ゼミ式指導のメリットを小学生の段階で見抜いていたのですね。そのことが成果実現にどのように活かせたのか詳しく教えてもらえませんか。

石山さん 塾のイメージとして、先生がガンガン教えて、生徒はそれを理解して、覚えるものと思っていたのですが、開成は違っていて、勉強において、主体的に自分の考えをもつことができたという点にあったと思います。同じ時間、同じ内容を勉強したとしても成果は人によって異なる。その理由はやり方の違いに他ならないと思いました。素直に覚えるだけの勉強をしていたらほんとうの理解はできず、成果につながらなかったと思います。

原田先生 勉強には謙虚さや素直さは必要ですが、自分の考えを持って学習するという芯を持たないといけないということですね。

石山さん 3年も勉強している間には、量が多くてたいへんだったり、苦手意識があってあまり関心が持てない科目があったりします。でもテストがすぐに迫ってくるので、「自分の頭で考え、納得するまでがんばる」ことを諦めて、覚えてしまおうと弱気になりそうなことも出てきます。開成の授業では、自分の頭で考えることをとても大切にしていて、演習した内容についてなぜそう考えたのかを表現することが求められました。授業外で質問に行ってもすぐに答えを教えてくれるのではなく、自分はどの知識をどのように使おうとしたのか、どういう筋道なのかを聞かれるので、つねに自分の頭で考える習慣が身につきました。

原田先生 他人の言ったことを鵜呑みにするのは楽だけど、自分の頭で考え、そこに様々な学びを関連付けさせ、自分の中に体系立てて納得できるまで努力するプロセスには苦労があると思います。

石山さん はい。それでも先生や仲間といっしょにがんばれるし、ほんとうに納得できたときの喜びが大きいし、成果につながる達成感が得られるのが何よりです。自分の頭で考えることの大切さを学びました。

原田先生 この夏休みの学習を成果につなげたいと思っている人たちにたいへん参考になる話を聞くことができました。