「自主自立の精神」へのあこがれと探究
竹早高校 合格原田 千洋さん

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 竹早高校には「自主自立の精神」というものがあり、校則がありません。生徒が自身の責任においてすべて決定し、行動するという校風にあこがれてこの高校を志望しました。ルールがない中で自身の将来を考え、そのルールさえも自身で決めていく。自身が成長するために何が必要か考え、失敗しながらでも学んでいく姿勢を持てるのはすごくかっこいいことだと思いました。その「自主自立の精神」は自分の夢である「人に頼りにされる職業に就く」という点において、とても重要な能力だと捉えています。決して押し付けられるのではなく、自分で選択するからこそ、その意味を知ることができ、自分以外の人にもどのようにすればいいのか助言できるのだと思っています。

 開成の授業は学校と違い、演習が中心でした。解説から入って、「ではこの通りやってみよう」ではなく、まずは解いてみて、これまでに自身が身につけた知識の何を使うことができるのか、どうすれば解けるのかを考える時間があります。その間、先生は机の間を巡回してくれて、一人ひとりの解答している様子から一人ひとりに個別のアドバイスを与えてくれて、そのあと解説で生徒それぞれの考えを取り上げながら、正しい解答について説明をしてくれるというスタイルでした。このように自分で考えるところから始まるので、主体性をもって進めることができ、さらにその考えをクラスメイトと共有しながら、自分とは異なる切り口や考え方を学ぶことができました。聞いたことをそのままやるのではないというやり方から、常に「疑問」も持つようになり、先生にそうした「疑問」をぶつけることで、より知識が自分のものになるのだと感じました。

 開成の授業で自主自立の精神の大切さを志望校に入る前から学べました。受け身で授業を聞くだけ、指示されたことをやるだけでは人は成長しません。まずは自分の頭で考え、自分自身に力をつけることが大切ですが、かといって独善的であってはいけません。学び、成長する過程においては、先生をはじめクラスメイトの教えや考え、意見から謙虚に学ぶことが必要であると思います。そうして、将来、誰も経験したことのない課題や答えのない問題に対しても自主自立の精神で解決していきたいと考えています。