「苦手、よくわからない」の原因は、関心がないこと
膳所高校 合格中村 悠花さん

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 ずっと憧れてきた膳所高校合格のために意識的に取り組んできたのは、得意科目を伸ばして合格点をクリアすることではなく、自分ができていないことを直視し、苦手なことを克服するということです。膳所高校に合格するだけでなく、入ってから自分を高めていきたいということが目標だったからです。

 自分の苦手なことを克服すると言うのは簡単ですが、実際にはなかなか思った通りにならず、結果も出なくて投げ出したくなりました。私は社会が苦手で、いろんな暗記法を試してもうまくいかなかったのです。

 しかし、社会が苦手なことについてじっくり考え、開成の先生に相談することで、テストの点数を取るために暗記に走っていたことが原因であることに気づきました。勉強に限らず「なぜか苦手、よくわからない」というのはそのことに関心がないことが原因なのだと。

 一問一答式の学習方法をやめて、歴史の漫画本や資料集を毎日見ることにし、事象の前後関係や関連性に着目しながら、なぜそうなったのか掘り下げていくことを実践し、開成の先生や友だちとの間でも話題にするようにしました。

 昔にあったことも、遠くの出来事であっても、関心をもって深く理解しようと努力をすれば、よくわかり、活きた知識として自分のものになっていきます。また、仲間どうしで知っているか知らないかということを競うのではなく、それぞれの理解を深めること、考えたことを話すことで関心の輪が広がっていき、さらに自分を高めていくことにつながるということを経験できたのは大きな財産で、みんなに感謝しています。