「基礎」は「簡単」という意味ではない
大阪星光学院中学校 合格仲井 弘志郎さん

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【その他合格校】高槻中学校

 開成の先生の授業はわかりやすいだけでなく、周辺知識まで詳しく教えてもらえるなど、知的好奇心をくすぐられる内容で、勉強が自然と楽しくなりました。その甲斐があり、5年生の終わりまで、順調に実力をつけることができました。

 しかし、6年生になったころ、徐々に成績が伸びなくなり、周りの友だちにも追いつかれてしまいました。改めて周囲を見渡すと、彼らは一度解いた問題を解けたものも含めてしっかりとやり直しをし「なぜそうなるのか」を身につけるようにしていたのです。それに対して僕は、一問一答の形式の理解で、わかった気になっていました。しかし、いざその知識を使って様々な発展問題を解いていこうと思うと、どうしてその知識がその問題を解くのに必要だったのかがわからなければ、応用ができないということに気づきました。

 それからは間違った問題はもちろん、自分でどうしてそうなるのか説明できない問題は必ずやり直すようにして、徐々に挽回することができました。「応用」問題を解くためには「基礎」知識の本質から理解しておくことが必要になります。「基礎」というのは「簡単」という意味ではなくて、単元や項目での重要な原理原則のことです。「応用」問題はそれらの基礎知識を組み合わせたり、切り口を変えて活用したりすることで複雑化しているにすぎません。

 複雑化した内容を一つずつ解きほぐしていくために「基礎」知識をしっかり本質から理解しておく必要があるということを開成の授業を通して学ぶことができました。